カタヨリの記録

箇条書きで呟いたライブ•舞台•イベントの感想を、より詳しく書いています。140字に収まらない趣味のことも書き連ねています。

劇団たいしゅう小説家 15周年記念第7弾「ライター・オブ・ゴースト」@10月14日

 

はじめに

 萬劇場と「劇団たいしゅう小説家」の舞台を観劇したのは2012年2月「WHO IS SUNDAYMAN」以来、野久保さんが出演する舞台を観劇したのは2013年8月「ZIPANGパイレーツ」(即興劇を含めると2016年5月「ピクとジョー」)以来です。
 「ゴースト」と「ハートフル」の組み合わせで、展開がさっぱり分かりません。

感想

‬ああ言えばこう言う

 よくありそうな男女のやり取りです。両者の言い分はどちらも分かりますが、やや文也寄りに感情移入してしまったので、耳が痛いです。‬

うぇーい

悪寒の原因がまさかのオヤジギャグ

 「自分(幽霊)が視える人に挨拶として」「イタズラが成功した時」に、ハイテンションで「うぇーい」と幽霊のポーズを取っていました。シキとナツメは常にワチャワチャしていて、観ていて楽しいです。
 悪寒の原因が、五郎の「オヤジギャグ」とは! 作家としてのセンスは天才的ですが、ギャグのセンスはイマイチな様です。この部分、日替わりネタだったりしませんかね?

旅館の人々と撮影クルーのドタバタが、まるで新喜劇

 出てきては捌けて、捌けは出てきての繰り返しで、観ていて忙しいシーンです。旅館「おうせや」の構造はどうなっているのでしょうか。ややこしい造りになっていそうです。

河童は妖怪

「文也は霊が視える体質で、幼少期に(旅館の近くの)湖で溺れた時、河童に助けて貰ったらしい」と和葉が話しており、「河童って幽霊だっけ…?」と思ったのですが、旅館を経営している夫婦の息子で料理番の遼が「河童は妖怪ですものね」と冷静にツッコミを入れていたので安心しました。

五郎 in 文也の言動が五郎そのもの

ワープロで文字を打ってる時の表情が素敵

 五郎が憑依した文也の喋り方・動き方が五郎そのものだったので、とても驚きました。演じ分けが素晴らしいですね。
 文也に憑依した五郎はワープロの使い方が分からず、たまたま文也の様子を見に来た遼に文字の打ち方・消し方・改行の方法を教わっており、時代の流れを感じました。文也は「ゴーストライターを頼んだのは自分だけど、五郎さんの"想い"がこもった作品なので、五郎さんの手で完成させて下さい」と言い、物語の「最後」を書くことができませんでした。身体は文也ですが意識は五郎なので、ある意味「自分の手」ですね。「よしよし…」といった表情でとても嬉しそうに打っており、ほっこりしました。1番好きなシーンです。

流石文豪、格が違う

 文也の身体とはいえ、最後は五郎自身が完成させた作品を「覆面マン」として「五郎賞」に応募・受賞したり、文也から譲り受けたワープロを人差し指打ちながらも使いこなして二作目を完成させるあたり、流石です。「菊の間」で起こる怪奇現象が1つ増えました。

印象に残っているシーン&台詞

「逆さまじゃねぇかっ!!」
 「売れっ子イラストレーター・大原 和葉」が旅館に来ていると耳にしたシキが「見たことあるっ!!」と雑誌を手にするものの、何故か逆さまで持っており、五郎にツッコまれていました。これはもしや…うっかりからのアドリブ…?! 雑誌を逆さまに持っていることに気がつきませんでした。

「なにがあっても貴女を守るからね!! なんせ、和葉ちゃんの大ファンですもの!」
 撮影クルーに追われている和葉へ旅館の女将が放った台詞。最終的に居場所を突き止められてしまうのですが、とても心強い言葉です。女将がお茶目な方で、観ているだけで不思議とパワーを貰えました。

撮影クルーを追い出すために全力でイタズラする幽霊達
 撮影クルーから何が何でも文也と和葉を守りたいがために、幽霊達がこれでもかという程の怪奇現象を起こすシーン。幽霊と幽霊が視えている者(文也&観客)にしたら「イタズラ」ですが、視えていない者にとっては只の恐怖でしかなく、この差が面白いですね。幽霊達は楽しそうにイタズラをしていました。

おわりに

 霊媒師・玲子が実は霊感ゼロ&時々平野ノラ風になったり、撮影クルーにイラッときたり、五郎の妻である詩織の若かりし頃は、孫の和葉にそんなに似ているのか…と感心しました。和葉と詩織は一人二役だったのですが、和葉は「元気一杯」で、詩織は「ぐっと落ち着いた話し方」で演じ分けておられました。

 冒頭の喧嘩シーンで和葉が「3ヶ月…」と伝えるのですが、文也は「命の期限」と誤解したまま物語が進行します。ナツメとシキの「五郎賞、誰でした?」「なんかねー、変な名前の人」「そうですか…チビちゃん、残念でしたね…」というやり取りから、自分の手で作品を書き上げて応募したと推測できます。結果的に「やる気」を出すことができたので、万々歳ですね。
 怒涛の怪奇現象ラッシュに影響されて幽霊が視えてしまった和葉に、五郎が詩織に対する過去の過ちを詫びるシーンでは、「五郎さんから貰った櫛は、私に触らせてくれないほど大切にしてる」と話していたので、ホッとしました。

 「文也と和葉」「五郎と詩織」が抱える問題は無事に解決し、最後は笑って終わる作品でしたので、とても満足しています。

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